本所防災館での防災訓練に参加して デジタルキャリアラボ 就労継続支援ブログ
今回は、利用者様に、秋の防災訓練の様子をブログ記事にしていただきました。
しばらく前のことにはなりますが、2024年9月20日、我々は事業所を飛び出して、下町エリアにある「本所防災館」を目的地に、防災訓練とランチ会を行いました。今回は、その様子と感想をまとめさせていただきました。
地下鉄に乗ってスカイツリーのたもとまで
朝10時過ぎ、新宿の事業所に集まり、まずは皆で歩いて新宿三丁目駅まで向かいます。普段は黙々と作業をすることが多いので、利用者同士で雑談をする貴重な機会に恵まれました。地下鉄で押上駅まで移動します。押上駅の出口を出ると、目の前には東京スカイツリーが堂々とそびえていました。しばしの撮影タイムです。
本所防災館までは徒歩15分ほどの移動。9月の下旬に差し掛かろうという時期ですが、この日は酷暑で歩いても汗が吹き出すような一日でした。街を歩いていると「かき氷」の看板や銭湯の煙突に心を揺さぶられます。
さて、本所防災館に到着です。
いざ、防災体験へ
館内でほっと一息ついたのも束の間。いざ、今回のメインイベントである、防災体験プログラムに入ります。この本所地域は関東大震災に代表される数多くの火災に見舞われ、水害のリスクも大きな場所。今回は水害にまつわるプログラムは経験しませんでしたが、オープンスペースに展示されている「水害のリスク」についての紹介は大変印象的でした（ちょうどその時期は石川県能登地方での水害が話題になっていて、他人事ではなかったので）。
まずは、関東大震災にまつわる短い映画を観賞します。詳細はネタバレになってしまうので割愛しますが、災害時にいかに冷静な判断をするのかの難しさと、経験を語り継ぐことが未来に活かされるということがわかる、興味深い映画でした。特に印象的だったのは、「当たり前の日常を送れるようになるまで、多くの人に助けられた」というフレーズです。
続いては、「煙の体験」と「地震の体験」。レクチャーのあと、実際に煙に巻かれたときにどう避難するかや、震度の大きい地震の大きさを感じ取る体験です。実際レクチャーを受けて、目から鱗だったのは、「壁に家具を固定する」という防災対策が実際に意味することを知ることができたこと。というのも、今は被災しても自宅で避難生活を送ることが当たり前なんだそうで、その際に食器が割れて散乱するのを防ぐだけで、少しでも片付けの手間を減らすという一見シンプルな理屈です。また、レクチャーをしてくれた方が、「備蓄キットは大事だけれど、いざという時に必要なものでも、『生きていくために絶対に欠かせないもの』（食べ物や飲み物など）を最重要視するように」と仰っていたのも印象に残りました。
あっという間に防災体験は終了。次はお楽しみのランチ会です。
ランチ会でパスタをいただく
本所防災館から徒歩5分ほどのところにある「オリナス」というショッピングモールに到着。「カプリチョーザ」というお店で、パスタとドリンクバー・ソフトクリームのセットをいただきます。
お昼過ぎでお腹がかなり空いていたこと、暑い中歩いてきたこともあって、出てきたパスタがとても美味しく感じられました。ソフトクリームは食べ放題だったので、上手に巻けるかどうかで、テーブルで盛り上がっていました。これも、「当たり前の日常」を我々が送れているからこそ、と感じると、すこししみじみするランチでもありました。
食後で解散になり、作業をしに事業所に戻るメンバーと、この先の行動をするメンバーが分かれ、プログラムは終了しました。
＜まとめ＞
我々は普段生活をしていると気づきにくいのですが、「外食でパスタを食べる」ことも、「電車内で移動しながらおしゃべりをする」ことも、当たり前の日常だけど、災害が起きるとそれは奪われてしまうんだな、と思いました。今享受できている幸せが突然なくなるのが災害なので、日ごろからそのリスクを知ること、備えること、起きてしまったときに冷静に判断できるようにすることが大切だと改めて感じました。
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