避難・防災訓練から学ぶ震災への備え デジタルキャリアラボ新宿オフィス 就労継続支援ブログ

10/19(木)に事業所開所後初の外出イベントを行いました。今回は「そなエリア東京」で避難・防災訓練を兼ねて防災の体験ツアーに参加しました。

マグニチュード7.3、最大震度7の首都直下地震の発生から避難までを体験し、タブレット端末を使ったクイズに答えながら生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアーです。クイズの内容も一人ひとり異なるため、自身の防災知識が試されます。そして体験ツアーの最後にはクイズの総合結果が表示されます。震災が起きたときに皆さんは72時間生存することができたのか…!

●「72時間の壁」とは?

72時間の壁を簡単に説明すると人命救助のタイムリミットのことで、一般的に被災後の3日を過ぎると生存率が著しく低下すると言われています。これは阪神・淡路大震災の生存率のデータと人間が水を飲まずに過ごせる限界の日数の2点が根拠とされているそうです。水・電気・ガスなどのライフラインの復旧や支援物資の到着までには一般的に3日程度かかると言われています。災害発生後の3日間(72時間)は自分の力で耐えなくてはならず、備蓄品の用意が不可欠です。また東日本大震災をきっかけに内閣府が発表した「東京都帰宅困難者対策条例」では、以下のように定められています。

『事業者に従業者の一斉帰宅の抑制と従業者の三日分の食糧等の備蓄についての努力義務を課します。』

この条例は安全が確保できない状態で移動することによる負傷や救助活動の妨げを防ぐという目的があり、社内が安全であればそこに最長で3日間は留まる必要があります。

ーーーこのように事業所で作成している消防計画の中にも「食料等の備蓄」についての項目があり、事業所でも実際に3日分の水や保存食を備蓄しています。

そなエリアの展示室にも非常食に関する展示がありましたが、保存食にも様々な種類があるそうです。アレルギー対応保存食、ヴィーガン対応保存食、糖分確保のための保存食などなど。事業所で常備できそうなものもたくさんあります。

今回の防災体験を通して、震災への備えは「念には念を」の気持ちで準備しておくことが必要だと感じました。今回の学びを活かし、事業所内の防災対策についても改めて利用者の皆さんと考えていきたいと思います。

次回、利用者の方の書いた体験ブログもご紹介させていただきます。